2009年1月29日木曜日
難訓歌 莫囂圓隣之大相七兄爪謁氣
万葉集 巻第一・九番
幸于紀温泉之時額田王作歌 (きのゆにいでまししときぬかだのおおきみのつくれるうた)
莫囂圓隣之大相七兄爪謁氣 ( ? ? ? )
吾瀬子之射立為兼五可新何本(わがせこがいたたせりけむいつかしがもと)
莫囂圓隣之 大相七兄爪謁氣
ゆふづきの あふぎてとひし(仙覚)
ゆうづきの かげふみてたつ(伊丹末雄)
ゆふづきし おほひなせそくも(代匠記精選本 里中満智子支持)
夕月し 雲な覆ひそ(及川牧夫)
いざよいの あふぎてとひし(久下司)
きのくにの やまこえてゆけ(真淵 斎藤茂吉支持)
みもろの やまみつつゆけ(鹿持雅澄)
真土山(まつちやま) 見つつこそ行け(井上通泰)
まがりの たぶしみつつゆけ(土屋文明)
みよしのの やまみつつゆけ(尾山篤二郎)
さかどりの おほふなあさゆき(粂川定一)
ふけひの うらにしつめ(浦西詰)にたつ(宮島弘)
ゆふどりの うらなきさわぎ(阪口保)
泣かまくも 慕ひこそ行け(福沢武一)
しづまきの ゆみにつらはけ(松岡静雄)
しづまりし ゆふづつしろし(佐藤美知子)
しづまりし うらなみさわく(澤瀉久孝)
しづまりし かみなりりそね(土橋利彦)
しづまりし たぶらつまたち(川口美根子)
しづまりし ゆふなみにたつ(間宮厚司)
しづまりし 大相(たま、たづ)なにさわぐ(田中孝顕)
原文:
京都大学附属図書館所蔵 万葉集(近衛本)
京都大学附属図書館所蔵 萬葉集(曼朱院本))
参考:
(1)萬葉集略解 上 藤井乙男
(2)新訓万葉集 上 佐佐木信綱
(3)額田王の万葉集九番歌の訓について 桂重俊
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿