○山之葉尓 不知世経月乃 将出香常 我待君之 夜者更降管(一〇〇八 忌部首黒麻呂)
「我待君之」は返読表記であることを先駆者は気づかず。
山の端にいさよふ月の出でむかと我が待つ君が夜は更けにつつ 賀茂真淵
やまのはにいさよふつきのいでんかとわがまつきみがよはくだちつつ 橘千蔭
山の端にいさよふ月の出でむかとわが待つ君が夜はくたちつつ 佐佐木信綱
山の端にいさよふ月の出でむかとわが待つ君が夜は降(くた)ちつつ 中西進
山の端にいさよふ月の出でむかと吾が君待ちし夜は更けにつつ 佐佐木隆
山のはにいさよふ月の出でむかと我(われ)君を待ちし夜は更けにつつ 私訳
参考文献:佐佐木隆『万葉集を解読する』ほか、各万葉集注釈本
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